自動調整寸法とは、
図形と寸法を関連付けを定義し、図形を変更すると対応する寸法も自動的に更新される機能です。
AutoCAD/LT 2002から標準搭載され、デフォルトで「ON」になっています。
自動調整寸法は、モデル空間だけでなくレイアウト空間でも有効で、レイアウト空間で直接記入寸法でもモデル空間の図形を変更すると自動的に追従します。
この機能は一見 便利に感じますが、図形を移動したり他のファイルから図面をコピーした時に、寸法が変なところに飛んだりして思ったとおりに動かないことがあります。
基本的には「寸法自動調整機能の解除」をしておいたほうが個人的には使いやすいと思います。
自動調整寸法機能の解除方法
- DIMDISASSOCIATE(DDA)[寸法自動調整解除]コマンドを実行。
- 解除したい寸法を選択(複数選択可)する。
新規で作成する寸法に対して自動調整を「off」状態にするには、[ツール]→[オプション」コマンドの[基本設定]タプにある[新しい自動調整寸法を作成]のチェックマークを外します。
自動調整寸法のチェック方法
寸法に自動調整が割り当てられているか確認するには、2つ方法があります。
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オブジェクトプロパティを確認する方法
オブジェクトプロパティ内の自動調整欄を確認します。
「いいえ」なら「OFF」状態です。
オブジェクトプロパティで自動調整寸法の「ON」「OFF」はできません。
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注釈モニターを「ON」にする方法
(注釈モニターアイコン LT 2016)
注釈モニターを「ON」にすると、図面内の非自動調整寸法に黄色の警告アイコン(!マーク)が表示されます。
何も表示されていない寸法は、自動調整が「ON」状態を示します。