「ARES Standard 2017」(旧製品名:JDraf)体験レポート

ARES Standard 2017 ARES 2017には標準版「ARES Standard 2017」と、上位版となる「ARES Commander 2017」の2種類があります。 標準版「ARES Standard 2017」はAutoCAD LT版相当ですが、AutoCAD LTではできない LISP、C#、C/C++によるフルカスタマイズが可能となっています。 「ARES Commander 2017」は簡易3D機能が使える高機能版の製品です。 「ARES Commander 2017」の販売は延期されているようです。発売を今夏としていますが、まだ販売されていないようです。(2017/8/18時点)

 JDrafについての掲示板(http://r-support.org/bbs/patio.cgi)もあります。

インターフェイス

インターフェイスは、リボンタイプと昔ながらのクラシックタイプが用意されています。
リボン形式 クラシック形式
オプション設定や寸法スタイル、文字スタイル管理などは、AutoCADと違ってツリーで表示されるようですが、ダイアログボックスが一つしか表示されないので慣れたらこちらの方が使いやすいかもしれません。 ツリー形式

機能

ARES Standardには、Autocad LTの主要な機能は搭載されていますので、図面の作成にはAutocad LTと同等の操作感を実感できると思います。但し、 ARESのコマンドは、AutoCADと同じコマンドもありますが、違うものもあるので戸惑うかもしれません。 (例えば、AutoCADではDIMLINEAR[長さ寸法記入]は、ARESではLINEARDIMENSION[直線寸法]
まあ「エイリアス」の編集やショートカットキーの登録などもできるので、最初の設定さえすればAutoCADユーザーも簡単に移行できると思います。
他にも、ARESには専用の無償アドオンアプリケーション「JTools」として、[各種ツール] と [JWW互換] があります。

JTools[各種ツール] には破断線やクロソイド、水位記号、地盤記号、自動車の軌跡図を作成する機能など便利なコマンドが搭載されています。 SXFへの読み込み、書き出し機能もあり、SXF Ver3.0への変換が可能です。IJCADやZWCADよりは変換精度は高いように感じます。

JTools [JWW互換] は、ARESをJWW CADのように操作できるツールです。
JToolsの詳細は、https://www.graebert.jp/arescommander/jtools/