ZWCAD 2017の体験レポート

ZWCADはAutoCAD LTとの高互換性をもちAutoCAD LTの使い慣れた操作やコマンドをそのまま活用できる低価格CADです。今回は、ZWCAD 2017の体験版を試用してみました。 ZWCAD2017

インターフェイス

インターフェイスはDWG互換CADだけあって、Autocad によく似ています。 リボンタイプと昔ながらのクラシックタイプが用意されています。 ZWCADのインターフェイス

機能

ZW CADには、Autocad LTの主要なコマンドは搭載されていますので、図面の作成にはAutocad LTと同等の操作感を実感できると思います。 一応「AutoCADコマンドの約80%をサポート。」とされています。「エイリアス」の編集などもできるので、この「エイリアス」機能を使用しているAutoCADユーザーも簡単に移行できると思います。 他にも、以下のようなZWCAD独自の機能も備わっていています。
  • スマートマウス
  • マウスの動きにコマンドを割り当てることができます。
  • スマートセレクト
  • クイック選択ほど細かい設定はできませんが、簡単にオブジェクトを選択することができる機能。
  • スマートボイス
  • 図面内に音声を注釈として挿入できます。
個人的にはスマートマウスは面白い機能だと思います。右クリックを押したまま登録した動作をするとコマンドを実行させることが出来ます。 上,下,左,右,斜め,アルファベット,数字等の動きに割り当てることができますが、似たような動きのには意図したコマンドが実行されないこともありますので注意が必要です。
スマートマウスの設定 スマートマウス機能

3D機能は、押し出し、回転、スイープ、ロフトなど基本的な機能はついてはいますが、細かいことはできないようです。
3D機能
「ET拡張ツール」は、autocadレギュラー版にある「Express Tools」と同様の機能です。この価格でこの機能が利用できるのは魅力です。
ET拡張ツール
その他、 SXF変換機能では、SXF Ver.2へ変換することができますが、細かい設定はできません。

まとめ

AutoCAD LTの主要コマンドは使える上に、さらに「スマートマウス」など独自の機能、「ET拡張ツール」と機能は充実しています。
使用感はAutoCAD LTと比べても遜色ないCADのように感じます。 ただ、カスタマイズ性については、「エイリアス」の編集はできますが、どのバージョンからかは分かりませんがZWCAD 2017では、ショートカットキーをカスタマイズ出来なくなっています。ZWCAD 2014ではカスタマイズできたのですが…。細かくカスタマイズしたい人にとっては、旧バージョンの方が使い勝手が良いように感じます。